コラム/Category02

内科診療・漢方・プライマリーケア
カテゴリ02 内科診療・漢方・プライマリーケア
脂質異常症とは

脂質異常症とは一般的に以下の数値が高くなると脂質異常症(高脂血症)と診断されます。
①LDLコレステロールが高い(基準値140mg/dL以上)
②HDLコレステロールが低い(基準値40mg/dL未満)
③中性脂肪(トリグリセライド)が高い(基準値150mg/dL以上)

①LDLコレステロール(悪玉コレステロール)とは...
LDLコレステロールの増加には「飽和脂肪酸」の取り過ぎが原因の一つにあります。
飽和脂肪酸は乳製品や肉の脂身などに多く含まれていて、冷蔵庫で白く固まる油といったイメージです。
コレステロールと聞くとまるで有害物質のようなイメージがありますが、コレステロール自体は細胞膜・各種のホルモン・胆汁酸を作る材料となり、体に必要な物質です。
しかし増えすぎると血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させる原因になります。

②HDLコレステロール(善玉コレステロール)とは...
HDLコレステロールは、体内の血管や細胞から増えすぎた過剰なコレステロールを集め、排泄する働きがあります。
HDLコレステロールが少なくなる要因は、肥満、喫煙、運動不足などです。
少なくなったHDLコレステレロールを直接薬で増やすことはできません。今の生活習慣を見直し、HDLコレステロールを減らす要因があればそれを改めることが最も大切です。

③中性脂肪(トリグリセライド/TG)とは...
中性脂肪増加の原因は、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足です。
中性脂肪の主な材料は、食事から摂取した糖質や脂質です。摂取した糖質や脂質は私たちが活動するためのエネルギー源になりますが、消費されなかった分は肝臓に送られて「中性脂肪」になります。
つまり「食べ過ぎ」で肝臓で作られる中性脂肪を増加させ、「運動不足」によって蓄積します。また、アルコールを「飲み過ぎ」で、肝臓では「中性脂肪の分解」より「アルコールの解毒」が優先され、分解が追いつかなくなった脂肪が肝臓にたまり続け、いわゆる脂肪肝となります。
また、中性脂肪が増えすぎると、LDL-コレステロール(悪玉)が増え、HDL-コレステロール(善玉)が減りやすくなることがわかっています。

脂質異常症を放置すると・・・
脂質異常症は自覚症状はありませんが、気づかないうちに血管が傷つけられ、進行するとコレステロールが血管壁にたまり、血管が硬くなって柔軟性が失われてしまいます。
このような状態を「動脈硬化」と呼びます。
動脈が硬くなるだけなら、大きな問題はありません。しかし、コレステロールでできたプラークが何かの刺激で破れると、傷を修復するため、血小板でかさぶたが作られます。これが血栓と呼ばれるもので、血流が完全に妨げられると、その先の組織に酸素や栄養が行き届かなくなります。
また、動脈硬化は進行を遅らせることは出来ても、血管を元に戻すことは出来ません。
早期に治療・改善していくことが大切です。

脂質異常症の治療法
主に生活改善と薬物療法があります。どのタイプかによって推奨される生活指導は異なるため、医師と相談することをおすすめします。
また代表的な薬はコレステロールの値を下げる薬で、代表例はスタチン系とよばれるものと、小腸からのコレステロールの吸収を抑えるものです。中性脂肪の値を下げる薬で、代表例はフィブラート系やEPA製剤とよばれるものです。
当院では健康相談と生活習慣病外来を実施しておりますので、健康診断の結果で気になる点がございましたら是非ご来院ください。

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コロナ大流行中だからこそ、風邪をひかないことが大切!

コロナ大流行中の今、ただ風邪をひき「熱が出た」「咳がでる」という状態になっても、「コロナにかかったかもしれない」と不安になってしまいます。したがって、「少しのどが痛い」「少し鼻水が出る」といった風邪の初期症状を感じたら、早めに対処し、風邪を悪化させないことが大切です。

“風邪のひき始めには葛根湯(かっこんとう)”という言葉をテレビなどで耳にしたことがあるかもしれませんが、私も風邪の初期には葛根湯を飲んでいます。葛根湯は7つの生薬で構成された漢方薬でして、身体を温めて体温を上げ、免疫力をアップするお薬と言われています。体温が1℃上昇すれば免疫力が5-6倍アップすると言われており、風邪のひき始めに葛根湯を服用することで体温を上げて免疫力をアップし、風邪のウイルスが体内で大増殖をする前(ウイルスの力が弱いうち)にウイルスを退治し、風邪を治します。

さらに私の場合は、普段から暖かい飲み物を飲んだり、お風呂にゆっくり入ったりしてできるだけ身体を温め、厚手の靴下を履き、腹巻をして保温に努めることで、風邪をひかないようにしています。

当院はプライマリケア(ホームドクター)の役割を担っておりますので、風邪の初期症状など症状が軽い場合でも、ご心配があればお気軽にご相談下さい。生活スタイルの改善や漢方薬などの利用も併せてご提案させていただいております。そうして心安らかに健やかな毎日を過ごしましょう!


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私たちの目指すプライマリー・ケアとは

当院の名前にある“プライマリー”は、“プライマリ・ケア(英: Primary care)”のことを意味しています。この “プライマリ・ケア” とは、どんなものであるか、ご存じでしょうか?
日本プライマリ・ケア連合学会(2014年)によると、「プライマリ・ケアとは、国民のあらゆる健康上の問題・疾病に対し、総合的・継続的、そして全人的に対応する地域の保健医療福祉機能を指す」と定義されており、プライマリ・ケアを担う医師は、直ちに生命の危険がない新規患者を診察し、患者の長期的な健康状態をサポートし、必要な場合には病院に紹介することが仕事とされています。

私たちは、このプライマリ・ケア医ですが、プライマリ・ケア医を簡単に言ってしまえば“大人用・保健室の先生”と言えます。
クリニックでは、問診と診察のほか、簡単な検査(採血・心電図・レントゲンなど)しかできませんが、症状の詳細をお聴きし診察させて頂くことで、どのような病気の可能性が考えられるかを判断できます。当院で対応可能な病気については治療をさせて頂けますが、当院で対応困難な場合には、対応可能な専門科のクリニックや病院をご紹介致します。

また、プライマリ・ケア医には健康状態をサポートする役割もありますので、健康について心配事がある場合には、気軽にご相談して頂ければと思います。
例えば、「血糖が高いかもしれない」「コレステロールや中性脂肪が高いかもしれない」「血圧が高いかもしれない」など、生活習慣病の有無が心配な場合には、採血で確認したり、血圧測定をしたりできます。もし、生活習慣病がみつかった場合には、これを放っておくと、のちに狭心症/心筋梗塞や脳梗塞、心不全などの大病を引き起こす可能性が高くなりますので、当院で治療が開始できます。

生活習慣病の初期で「まだ薬は飲みたくない」という場合には、生活習慣病の原因となる肥満改善のお手伝いや定期受診で経過観察をしながら薬剤投与のタイミングを図ることもできます。成人病のように申告でなくても、近年増加しているアレルギーが心配であれば、血液検査で大まかなアレルギーのチェックを行なえます。

ともかく、身体について心配事があれば、一度、クリニックにおいでになってみて頂き、お話を聴かせて頂ければ幸いです。


   Writer
院長 村井ひかる 医師
自由が丘プライマリークリニック 内科・循環器内科・アレルギー科・皮フ科